モバイル向けアプリケーション開発実行基盤「Caede Ver3.0」を提供開始
~ アプリケーション自動更新機能を追加し、再インストールが不要に ~
SCSK株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役会長兼CEO:中井戸信英、以下SCSK)は、WindowsRTおよびiOS、Androidに対応したSCSKの独自技術であるモバイル向けアプリケーション開発実行基盤「Caede(カエデ)Ver3.0 (以下Caede3.0)」の提供を11月11日から開始します。
※PDF版は こちら  から
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1.製品概要
 スマートフォンやタブレットは世界各地で利用され、開発者は多様化するプラットフォームや異なるディスプレイサイズごとにアプリケーションを作り直す手間がかかっています。
  「Caede」は、iPhone、iPad、Android、WindowsRT向けにハイブリッドアプリケーション※1を開発できるモバイル向けアプリケーション開発実行基盤です。「Caede3.0」では、アプリケーションの運用における更新作業に大きなメリットをもたらします。従来、スマートデバイスアプリケーションの更新のためには、ストアまたは配布サーバーからユーザーにアプリケーションのダウンロードを促し、再度インストールしてもらう必要がありました。「Caede3.0」では、自動コンテンツアップデート機能を使用すれば自動的に最新アプリケーションに更新されるため、更新作業の手間がなくなり、バージョン不整合などのトラブルも未然に防ぐことができます。その他のアプリケーション機能として、プッシュ通信やデータベース暗号化など企業向けアプリケーションに必要な機能が追加されました。また、開発生産性においても「Caede2.1」で提供しているダイナミックレイアウトシステム(以下 CDL)※2を利用したアプリケーションがさらに簡単に開発することが可能になります。
※1 ハイブリッドアプリケーション : 特定のプラットフォーム専用に開発されるネイティブアプリと、「HTML5」を活用して開発され、ブラウザを通じて利用するWebアプリの利点をあわせもつ。「HTML5」での開発により、OSごとに異なる言語で開発する必要がなく、かつデバイス特有の機能を活用することが可能である。
  ※2 ダイナミックレイアウトシステム(CDL) :スマートフォンやタブレットなどディスプレイサイズの違いに対し1つのプログラムソースで最適な画面サイズやレイアウト分割、画面遷移を設定できる機能
2.「Caede Ver3.0」の主な特長・機能
- (1) 自動コンテンツアップデート
- 「Caede」開発環境から生成されたアプリケーションを再インストールなしで更新する機能を提供します。アプリケーションは、指定された更新用サーバー上に配置されている最新モジュールとの更新チェックを行い、更新を検知すると、サイレントにモジュールのダウンロードおよび更新を実施します。
- (2) プッシュ通信
- APNs(iOS)またはGCM(Android)を利用したプッシュ通知に関する機能(デバイスからサービスへの登録・登録解除、通知受信時のイベント登録)を提供します。例えば、サーバー側でデバイストークン(デバイスを一意に識別するID)を管理し、各サービスへプッシュ通知をリクエストすることで、デバイス側でプッシュ通知を受信することができます。
- (3) データベース暗号化
- デバイスのストレージに格納するデータを256ビットのAES暗号により暗号化して保存することで、今まで以上にセキュアなアプリケーションの構築が可能となります。
- (4) 進化したユーザーインターフェース
- 画面開発のための進化したユーザーインターフェース部品を追加しました。アニメーションダイアログやスクロール新機能、フォーカスマネージメント機能などがあります。
- (5) 最新デバイスに対応したCaedeプレビュー機能
- 開発中、即座にデバイスでの表示イメージを確認できるCaedeプレビューに最新のデバイスプレビューを追加しました。縦横動作や、CDLへの対応も行い、さらに便利なツールとなりました。
- (6) Caedeプロジェクトウィザード
- CDLを利用したアプリケーション開発がさらに簡単になりました。ブロック単位のソースファイル設定やクラス分割などの管理機能の追加やライセンス認証設定、プッシュ通信設定などを提供します。
- (7) その他
- CDL機能がさらに進化し、ビジュアルレイアウトエディター(VLE)※3と連携することで、コーディング量が大幅に削減され生産性向上が見込めます。
※3 ビジュアルレイアウトエディター(VLE) :Caede開発環境に付属されている画面レイアウト開発ツール
3.「Caede Ver3.0」の詳細およびサポート
- Caede製品紹介(Caede SDK/Caede Development Tools)
- URL:http://www.curlap.com/products/prod/caede/  
- Caede SDKダウンロード
- URL:http://www.curlap.com/download/tool/  
- Caede Development Toolsダウンロード
- URL:http://www.curlap.com/download/ide/  
 ※CDEのインストールと共にインストールされます。 
4.今後に向けた改善
- 開発から運用までトータルに管理可能な機能の追加
- バックエンドシステムとシームレスに結合し、高速なデータ通信を実現するためのツールの提供やクラウド・オンプレミス環境でのモバイルアプリケーション運用環境の提供およびサポートなどを予定しています。
クロスプラットフォームRIAテクノロジー「Curl」および「Caede」について
 SCSKの独自技術であるクロスプラットフォームRIA※4テクノロジー「Curl」は、現在のWebアプリケーションの問題や課題を解決し、高機能ユーザーインターフェースを持つシステムの構築を可能にするエンタープライズ向けRIA統合開発環境および実行エンジンです。
  HTMLのようなテキストフォーマットから高パフォーマンス3Dグラフィックスまで、「Curl」は広範囲にわたる開発が可能です。PCやモバイル端末といったクライアントサイドに特化し、アプリケーションのユーザーインターフェースを1開発言語、1ソースで開発ができます。さらに、OS、メーカーを問わず、あらゆるサーバー製品との連関性を高めることで、データやシステムなどの既存資産を効率的に活用できます。
  また、「Caede」はモバイル向けアプリケーション開発実行基盤として提供しており、Curl言語で開発されたソースコードからハイブリッドアプリケーション(HTML5, CSS, JavaScript)を生成する Translator, Framework, Library および Eclipse プラグインを提供します。「Caede」によるモバイルアプリケーション開発はAndroid、iOS、WindowRTのそれぞれのプラットフォームに対して、スタイルシートやコードを個別に用意することなく、1つのソースコ―ドで完結することが可能となります。
  Curl Webサイト URL: http://www.curlap.com/  
※4 RIA(Rich Internet Applications) : ブラウザなどのクライアントの機能を活かした柔軟で操作性に優れたインター フェースを持つアプリケーション
本件に関するお問い合わせ先
- 【製品・サービスに関するお問い合わせ先】
- 
    SCSK株式会社 流通システム事業本部 流通システム第一部 三野 TEL :03-5166-1715 E-mail:curlsales@scsk.jp 
- 【報道関係からのお問い合わせ先】
- 
    SCSK株式会社 広報部 栗岡 TEL: 03-5166-1150 
※ 掲載されている製品名、会社名、サービス名はすべて各社の商標または登録商標です。
 このページに掲載されているプレスリリースその他の情報は、発表日現在の情報であり、時間の経過または様々な後発事象によって変更される可能性がありますので、詳細についてはお問合せください。
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