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2012年9月6日

クロスプラットフォーム開発を実現するモバイル開発環境「Caede1.0.0」を提供開始

~ ワンソースでPCからモバイル(Android、iOS)まで対応するアプリ開発を可能に ~

SCSK株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:中井戸 信英、以下 SCSK)は、SCSKの独自技術であるリッチクライアント/RIA※1テクノロジー「Curl」の統合開発環境の「Curl Development Tools for Eclipse (以下 CDE)」に、モバイルアプリケーションを開発できる開発環境「Caede(カエデ)Ver1.0.0」(以下 Caede)を追加し、9月6日より提供開始いたします。

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1.背景・目的

エンタープライズ市場において、iPhone、Androidといったモバイルデバイスの増加と共に、PCで稼働するアプリケーションに加えモバイルプラットフォームで稼働するアプリケーションの開発ニーズが高まっています。

SCSKは現在、PC向けにCurl言語によるRIA開発用の統合開発環境CDE(Curl Development Tools for Eclipse)および実行環境Curl RTE(Curl Runtime Environment)を提供しており、複数のOSおよびブラウザに対応し、複雑で難易度の高いユーザーインターフェースを持つシステムをクロスプラットフォームで動作する環境を提供しております。

一方、モバイルプラットフォームはPC環境よりもさらに多様化しており、各OSのバージョンの違いのほか、デバイスごとの画面サイズの差異やモバイル特有のデバイス機能(カメラ、GPSなど)があるため、仕様も大きく異なります。その為、開発者はさまざまなデバイスやプラットフォームに対応しなければならず、負担はますます大きくなっています。

このような状況の中、多様化するOSおよびデバイスの違いなどに対応するため、「Curl Development Tools for Eclipse Ver.8.0.1002」より新たにモバイル開発環境Caedeを追加し、提供を開始しました。Caedeの追加により、PCのRIA開発と同様に、ひとつの開発言語(Curl言語)と開発環境でモバイルアプリケーションを開発し、PCからモバイルまで対応できる真のクロスプラットフォーム開発が実現できるようになります。

2.Caedeの製品体系

Caedeは、「Caede SDK(Caede Software Development Kit)」と「Caede Development Tools」の2つの製品から構成されます。「Caede SDK」は、モバイルアプリケーションを無償で開発できる開発キットです。一方、「Caede Development Tools」は、「Caede SDK」を使用し、さらに高い生産性と容易な開発を実現できるEclipse用のプラグイン開発ツールです。

Caede Development ToolsはCDEの一機能として提供され、PCからモバイルまで完全に一つの言語、一つの開発環境で開発が可能です。この新機能は、従来Curl用開発環境として提供している開発ライセンス「Curl Pro/IDEライセンス」で利用可能です。

3.「Caede SDK」の主な機能
フレームワーク
グラフィックとロジックを切り離したMVCモデル※2開発の実現と実装を簡単にするフレームワークを提供します。
ライブラリ
モバイル特有のGUIコントロールや加速度センサー、GPS、カメラなどのデバイス専用APIを提供します。
トランスレーター
Curlソースコードからモバイル用ソースコードへの自動変換機能で、HTML5/CSS3/JavaScriptを自動生成します。
4.「Caede Development Tools」 の主な機能
Caedeプロジェクトの作成
Curlによるモバイルアプリケーション開発向けにCaedeプロジェクトが追加されます。これにより開発を始めるために必要な設定がシンプルになりスムーズなスタートを実現します。
Curlソースをモバイルモジュールに自動変換
Caede SDKのトランスレーター機能との連動により、Caedeプロジェクトで作成したCurlソースコードをバックグラウンドで自動的にモバイルモジュールへ変換します。これにより、アプリケーション開発から実行までがワンストップで実現できます。
モバイル向けの画面開発ツール
画面レイアウトツールVLE(Visual Layout Editor)にモバイル用のコンポーネントが追加され、モバイル独自に追加された機能もVLEを使用して開発できるようになります。ドラッグ&ドロップによる画面開発ができ、生産性の高い開発を実現できます。
スタイルシートのデザインツール(StyleDesigner)
スタイルシートを簡単に作成できるデザインツールが追加されます。StyleDesignerを利用することで、デスクトップのRIAとモバイルアプリケーションのデザインを一括設定することが可能です。
5.ライセンス価格
製品名 標準価格(税別) 出荷時期
Caede SDK 無償 9月6日
より
Caede SDK +
Caede Development Tools

・Curl Pro/IDEライセンス59,800円/PC(税抜、初年度使用料込み)が必要です。

・次年度以降の使用料は30,000円(税抜)です。

※CDEの一機能として提供されます。

6.売上目標

モバイル市場の拡大とニーズの高まりを受けて、今後1年間のCurlライセンスビジネス増加分として1億円を見込んでおります。

7.製品サポート

以下URLより詳しい製品紹介とダウンロードが可能となります。

■ Caede製品紹介(Caede SDK/Caede Development Tools)
URL:http://www.curlap.com/products/prod/caede/
■ Caede SDKダウンロード
URL:http://www.curlap.com/download/tool/
■ Caede Development Toolsダウンロード
URL:http://www.curlap.com/download/ide/

※CDEのインストールと共にインストールされます。

8.「Caede」製品発表会の開催

Caede製品版のリリースを記念して製品発表会を2012年10月17日(水)に東京(青山)にて開催します。
モバイルを企業システムでどのように適用すれば効果を期待できるか、現在のモバイルの動向から企業での活用法についてCaedeによるデモンストレーションを交えながら解説し、企業のIT部門にとって今後のビジネス拡大のチャンスに繋がるヒントを提供します。
セミナーに関する詳細、お申し込みについては、http://www.curlap.com/ までお願いします。

【クロスプラットフォームの概要図】

クロスプラットフォームの概要図

■補足:リッチクライアントRIAテクノロジー「Curl」について

SCSKの独自技術であるリッチクライアント/RIAテクノロジー「Curl」は、現在のWebアプリケーションの問題や課題を解決し、高機能ユーザーインターフェースを持つシステムの構築を可能にするエンタープライズ向けRIA統合開発環境および実行エンジンです。

HTMLのようなテキストフォーマットから高パフォーマンス3Dグラフィックスまで、「Curl」は広範囲にわたる開発が可能です。PCやモバイル端末といったクライアントサイドに特化し、アプリケーションのユーザーインターフェースを1開発言語、1ソースで開発ができます。さらに、OS、メーカーを問わず、あらゆるサーバ製品との連関性を高めることで、データやシステムなどの既存資産を効率的に活用できます。

1995年にMIT(米国マサチューセッツ工科大学)で次世代のWeb開発環境および実行エンジンとして研究されてきました。2004年よりSCSK(旧 住商情報システム株式会社)が製品開発およびライセンス販売、マーケティング、サポートすべてを運営し、現在、日本国内では大手企業を中心に500社以上が採用しています。

Curl Webサイト URL: http://www.curlap.com/

■補足:SCSK株式会社について

SCSK株式会社は、システム開発、ITインフラ構築、ITマネジメント、BOP(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)、ITハード・ソフト販売まで、ビジネスに必要なすべてのITサービスをフルラインナップでご提供します。また、住友商事をはじめとするお客様の世界各国におけるITシステム・ネットワークのサポート実績を活かし、グローバルITサービスカンパニーとして、さらなる飛躍を目指してまいります。

SCSK株式会社Webサイト URL: http://www.scsk.jp/

以上

本件に関するお問い合わせ先
【製品・サービスに関するお問合せ先】
SCSK株式会社
Curlソリューション事業本部 製品企画開発部  三野、杉浦
TEL :03-5166-1715
E-mail:curlsales@scsk.jp
【報道関係からのお問い合わせ先】
SCSK株式会社
広報部  杉岡
TEL: 03-5166-1150
*記載の社名・商品名は、各社の商標または登録商標です。
※1 RIA(Rich Internet Applications)
ブラウザなどのクライアントの機能を活かした柔軟なインターフェースを持つアプリケーション
※2 MVCモデル
ソフトウェアの設計モデルの一つで、処理の中核を担う「Model」、表示・出力を司る「View」、入力を受け取ってその内容に応じてViewとModelを制御する「Controller」の3要素の組み合わせでシステムを実装する方式
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