2011年2月22日
日本自動車研究所、次世代電気自動車向けプロジェクトでCurlを採用する旨のプレスリリース

住商情報システム株式会社(豊洲本社:東京都江東区、代表取締役会長兼社長:中井戸信英、以下SCS)は、独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下NEDO)が実施する「蓄電複合システム化技術開発」事業の中で、財団法人 日本自動車研究所(以下JARI)が受託した、電気自動車(EV)・プラグインハイブリッド自動車(PHEV)の普及促進を目的とした「車載蓄電池の性能評価手法の技術開発」において、収集する走行・電池データの解析システムにSCSが提供するリッチクライアントCurlが採用されたことを発表致します。
※pdf版は こちら

1.背景
リチウムイオン二次電池は、現在、民生部門のみならずEVおよびPHEV等の車載用としても採用され始めており、今後は車載用途でのさらなる普及、さらには蓄電システムなど他分野での利用も確実視されていることから、低炭素社会実現のツールのひとつとして期待されています。しかし、EVおよびPHEVのエネルギー貯蔵装置として利用されるリチウムイオン電池の性能については十分に把握されていないのが実状です。そのため、新たにNEDOが実施する「蓄電複合システム化技術開発」事業の中の、「車載蓄電池の性能評価手法の技術開発」をJARI他が受託しました。
JARIは、車載リチウムイオン電池について、実際に市場で使用される状態での電池効率や利用可能なエネルギー量などの性能を正確に評価する技術を開発するため、また電池寿命の延伸に有効な走行方法の割り出しを行うため、EVおよびPHEVの走行中のデータを収集、解析するシステムの技術基盤として、データの集計、解析処理を短時間で実現する為の技術を必要としていました。JARIが複数の技術を比較・検討した結果、Curlのデータの可視化や高速データ処理に優れた点が評価され、採用に至りました。
2.Curl採用のポイント
JARIは、日々蓄積される走行・電池データの解析結果を元に継続的にシステムの改変を行います。今回のシステム構築を検討するにあたり、以下の点を評価しCurlを採用いただきました。
1.
頻繁にデータベースの構造変更を行う必要があり、それに伴うアプリケーションの改変も素早く対応する必要があるが、Curlは言語特性および豊富なAPI群により柔軟でスピーディーな改変が実現できる。
2.
収集した膨大なデータ解析において、検索、グラフ機能などの高いユーザビリティを提供することが必要であるが、Curlは様々なデータの可視化が実現できる。
3.
グラフやチャートの生成をクライアントPC側で実現することにより描画用のサーバを不要にし、サーバ負荷を大幅に軽減できる。
4.
Curl自体がもつ高いデータ処理能力と高速データ転送機能のオープンソース「Curl ORB※」の組み合わせにより、膨大なデータのハンドリングが実現できる。
※ CurlとサーバサイドJavaとを連携するオープンソースライブラリ。サーバとクライアント間の通信はバイナリ方式を採用し高速なデータ通信を実現。

3.車載蓄電池の性能評価手法の技術開発プロジェクトの概要
1.
収集した走行データの解析を行い、委員(大学、関係者)に解析データを提供、委員からのフィードバックをもとに電気自動車の使用方法や電池性能に与える影響を解明し、より正確に評価する手法を開発する。
2.
計測車両を保有する情報提供者にも走行距離、電費などの走行情報を提供する。
リッチクライアント言語 「Curl」について
SCSの独自技術であるリッチクライアント言語Curlは、現在のWebアプリケーションの問題や課題を解決し、高度かつ複雑なユーザ・インタフェースをもつシステムの構築を可能にするエンタープライズ向けWebプログラミング言語です。
HTMLのようなテキストフォーマットから高パフォーマンス3Dグラフィックスまで、 Curl言語は広範囲に亘る開発記述に対応が可能です。
クライアントサイドに特化し、Webアプリケーションのユーザ・インタフェースを画期的に向上します。さらに、OS、メーカを問わず、あらゆるサーバ製品との連関性を高めることで、データやシステムなどの既存資産を効率的に活用できます。
95年にMIT(米国マサチューセッツ工科大学)で次世代のWeb開発言語として研究されてきました。98年に米国Curl社を設立し、日本語版は03年より提供しております。現在、日本国内は大手企業を中心に450社以上が採用しております。
その他、Curlに関する様々な情報は(http://www.curlap.com/)をご覧ください。
住商情報システム株式会社について
1969年の設立以来、各産業界における長年の豊富な実績と、業務ノウハウの蓄積を活用し、国内外のお客様に、総合的なソリューションを提供しております。
顧客ニーズに対応したシステム・アプリケーションを提供する業務系ソリューション事業、自社開発パッケージソフトを中心としたERPソリューション事業、ITインフラを構築するプラットフォームソリューション事業等の戦略的事業領域に強みを持ち、お客様の個別ニーズとビジネス環境に最適かつ有益なIT製品・サービスをご提供しております。
URL:http://www.scs.co.jp/
本件に関するお問い合わせ先
【製品・サービスに関するお問い合わせ先】
住商情報システム株式会社
Curl事業部 Curl営業部 三野、杉浦
TEL :03-5166-1715
E-mail:curlsales@scsk.jp
【報道関係からのお問い合わせ先】
住商情報システム株式会社
広報・IR 部 杉岡、栗岡
TEL: 03-5166-1150
※ 掲載されている製品名、会社名、サービス名はすべて各社の商標または登録商標です。
