2008年10月21日
RIA向けサーバ連携ツールをオープンソースで提供

株式会社カール(本社:東京都中央区、取締役社長:井藤 登 以下 カール)は、リッチクライアントCurlからPOJO(Plain Old Java Object)で作成されたJavaオブジェクトのメソッドをコールし、戻り値をCurlアプリケーションで受け取るためのツールを「Curl ORB for Java」(以下Curl ORB、詳細はhttp://developers.curlap.com/)の名称で、2008年10月21日にオープンソースとして提供することを発表いたしました。

※pdf版は こちら

記 |
Curl ORBを使用することにより、IT技術者はサーバサイドのJavaクラスからCurlのソースコードを自動生成することができ、CurlとサーバサイドJavaとの連携をより容易に開発することが可能となります。Curl ORBは、先月の9月29日にα版の提供を開始しており、今回の正式リリースではバイナリフォーマットを使った通信においてより高速なハイパフォーマンスをRIAシステムで実現します。
このオープンソースプロジェクトは、米SourceForgeのもと、Apache License 2.0によって公開されます。
今回オープンソースで提供するCurl ORBの主な機能
・サーバサイドオブジェクトのメソッド実行
Curlアプリケーションからサーバサイド上にあるクラスのインスタンスを生成及びメソッドを実行し、戻り値をCurlが取得することができます。
・ハイパフォーマンス
Curl ORBは、バイナリフォーマットを使った通信で、テキストベースのXMLやJSONより高速かつネットワークトラフィックを低減させることができます。
・複数データ型のサポート
CurlとJavaとの間でプリミティブ型以外にも複数のデータ型をサポートしています。
(例)String、Date、ユーザ定義クラス、配列、List、Map、Exceptionなど
・DIコンテナ統合
Curl ORBはDIコンテナで管理されたJavaオブジェクトをコールすることもできます。現時点ではSpring framework、Seasar2をサポートしています。
・ソースコード・ジェネレータ
開発者はCurlのソースコードをJavaクラスから自動生成することができます。
今後の予定として、Curl ORBは、データベースとの連携、サーバープッシュ機能(リアルタイム通信)や、データ同期(オンライン、オフラインにおけるDBとの同期)など、機能の拡充を図っていきます。
今回の発表は、先月発表したオープンソースコンポーネントライブラリの「Advance UI」に続いて日本で開発したオープンソースプロジェクトであり、今後のオープンソース技術に向けた取り組みを更に活性化させるものになります。
カールの、企業向けRIAプラットフォームの拡大とオープンソースコンポーネントライブラリの共通リポジトリ構築を目的としたCurlオープンソースプロジェクトは以下の通りです。
・2007年10月にCurlオープンソース戦略を発表
・2008年3月にWebサービス開発キット(WSDK)をリリース
・2008年4月にEclipseファンデーションへの参加とIDEの磁器製品をEclipseベースで提供する戦略を発表
・2008年7月にクライアントDBのSQLiteへの接続を可能にしたデータ連携キット(CDK)をリリース
・2008年9月にRIA向けUIデザインコンポーネント「Advanced UI 0.5」をオープンソースで提供
【会社概要】
株式会社カール
http://www.curlap.com/
所在地 : 東京都中央区晴海1 - 8 - 12 晴海アイランド トリトンスクエア オフィスタワーZ
設立 : 2004年12月
資本金 : 10百万円
代表者 : 代表取締役社長 井藤 登
事業内容 : リッチクライアントCurl製品の販売/コンサルテーション/サポート。
ライセンス販売の他に、Curlブランドのマーケティングをイベント参加や広告を通じて展開中。
【リッチクライアント言語 「Curl」】
リッチクライアント言語Curlは、現在のWebアプリケーションの問題や課題を解決し、高度かつ複雑なユーザーインターフェースをもつシステムの構築を可能にするエンタープライズ向けWebプログラミング言語。
HTMLのようなテキストフォーマットから高パフォーマンス3Dグラフィックスまで、 Curl言語は広範囲に亘る開発記述に対応が可能。
クライアントサイドに特化し、Webアプリケーションのユーザーインターフェースを画期的に向上。さらに、OS、メーカを問わず、あらゆるサーバ製品との連関性を高めることで、データやシステムなどの既存資産を効率的に活用できる。
95年にMIT(米国マサチューセッツ工科大学)で次世代のWeb開発言語として研究された。98年に米国Curl社を設立。日本語版は03年より提供。現在、日本国内は大手企業を中心に400社以上が採用。
◆本件に関するお問い合わせ先:
株式会社カール
マーケティング部 杉本・杉浦
TEL : 03-5547-3866 E-Mail : curlsales@scsk.jp (メーラーが起動します)
※ 掲載されている製品名、会社名、サービス名はすべて各社の商標または登録商標です。
以上
