2008年4月23日
Curl、デスクトップRIA対応の”Nitro”をリリース

※本リリースはCurl, Incorporatedが2008年4月21日に米国で発表したニュース・リリースの翻訳版です。
2008年4月21日、Curl, Incorporated(以下、米Curl社)は、Web2.0Expo(サンフランシスコ、米国)において、昨今の企業が求める拡張されたデスクトップ機能を持つCurl RIAプラットフォーム、コードネームCurl “Nitro”のβ版のリリースを発表しました。
※pdf版はこちらから
”Nitro”では、Curlアプリケーションのインストールプロセスやブラウザ経由もしくはデスクトップから直接起動するCurlアプリケーションの管理が簡略化されます。Curl “Nitro”は、企業レベルのセキュリティ、ハイパフォーマンス、大量データを扱うことができ、通常のRIAとデスクトップRIA双方に対応した唯一のプラットフォームです。
「RIA技術とデスクトップアプリケーションが融合しDesktop2.0やRIAデスクトップ、Fit Clientと呼ばれる新しいプラットフォームが形成され始めています。」と米Curl社のChief architect、Bert Halstead博士は述べています。
「Fit Clientプラットフォームに必要な機能は、通常のRIA機能に加えて、オフライン環境でもアプリケーションの稼動ができ、デスクトップからもダイレクトに起動できることです。既存Fit Client技術の中でCurlは、企業が必要とするセキュリティ、大量データ処理でのハイパフォーマンス、洗練されたユーザーインターフェース(以下、UI)において際立っています。Curlはすでにこのような機能を提供してきていましたが、”Nitro”により、これまでにも増してデスクトップ上でより簡単に利用可能となります。企業は、今、安全でミッションクリティカルなアプリケーションに対して大量データ、3Dや2Dのレンダリング、洗練されたデータ入力やユーザーインターフェースを実装することができる素晴らしい選択肢を持つことになります。」
“Nitro”は、高度なUI、複雑なアプリケーションロジック、高い開発生産性などのFit Clientに必要不可欠な機能を提供します。この実現のために、Curlは以下の新しい機能をデスクトップ向けに提供します。
•アプレットインストーラとデスクトップ向けコントロール - 信頼できるサンドボックス内でオンライン、オフライン両環境で稼動させるためCurlアプレットをデスクトップ上にインストールすることができます。またインストール時にデスクトップとスタートメニュー上にショートカットが作成されます。
•クライアントサイドDB - 開発者は有名なオープンソースのSQLite データベースエンジンをローカルDBとして使用し、標準的なCurlテクニックと組み合わせることでデータ表現や操作などのアプリケーションの構築を可能にします。
•デモアプレット - 今回提供するデモは、デスクトップ上でも独立して稼動しオンライン時には更新されるといったWebアプリケーションで、企業にとって新しいビジネス価値をもたらすものです。最初のCurl“Nitro”β版デモでは、Salseforce.comのダッシュボードとSocial Networkの可視化アプリケーションを提供します。
•デスクトップセキュリティモデル - “Nitro”のデスクトップアプリケーションは、Curlアプレットと同様のセキュリティモデルを持ちます。デスクトップアプリケーションは安全なサンドボックス内で実行され、システム特権の範囲内でローカルデータにアクセスすることができます。また、信頼された第三者機関の認証局が提供する電子署名により完全な特権をCurlアプリケーションに与えることができます。
「近年WebアプリケーションにおいてRIAは当たり前の技術となってきましたが、コンシュマーや企業ITシステムの利用者の要望は拡大しています。オフラインの状態でもアプリケーションの実行ができ、ブラウザ中心の作業環境からデスクトップへ戻したいと思っています。RIAとデスクトップアプリケーションそれぞれの特徴を兼ね備えたFit Clientアプリケーションは、次の新しい形態として脚光を浴びています。」とBurton Group社のvice president でresearch directorのAnne Thomas Manes氏は述べています。
「安全で、拡張性があり、扱いやすいフレームワークを持つFit Clientを提供するベンダーは、やがては競争上の優位性を持つことができます。」
“Nitro”は現行のCurl RIAプラットフォーム他機能を保持しWindowsプラットフォームのみならずLinuxやMac複数のプラットフォームをサポートしています。
Curl “Nitro”の公式β版は、Nitro β版サイトからダウンロードができ、正式版は今年の後半にリリースを予定しています。
今回の”Nitro”のリリースは、米Curl社が最近発表したEclipseプラットフォームやUbuntu版インストーラに続く発表です。
Web2.0EXPOの527番ブースでCurl “Nitro”ベータ版とCurlバージョン6.0のデモを公開しています。また、詳細なCurlソリューションの説明も行っています。
◆米国Curl社(Curl, Inc.)概要:
Curlは、かつてC/S型アプリケーションでしか実現できなかった複雑な仕様や高度なUIをWebベースのアプリケーションで構築、配布可能なRIAプラットフォームです。開発者はCurlを使うことにより、Ajaxや他のスマートクライアントでは容易に構築できない新しい類の複雑でビジネスに不可欠なWebアプリケーションを実装することができます。Curlは企業のC/S型アプリケーションを直接Webベースに移行ができ、システムの利用範囲の拡大とコストの削減を実現します。
Curlは、1998年に米国マサチューセッツ州、ケンブリッジで設立、現在は住商情報システム株式会社の関連会社として活動しています。世界中で300社以上の顧客を持ち、40社を超えるパートナーがあります。
企業Web Site : http://www.curl.com
◆本件に関するお問い合わせ先:
株式会社カール
マーケティング部 杉本・杉浦
TEL : 03-5547-3866 E-Mail : curlsales@scsk.jp
*記載の社名・商品名は、各社の商標または登録商標です。
以上
