2006年8月22日
代々木ゼミナール、汎用機のマイグレーションでリッチクライアント言語「Curl」を採用

住商情報システム株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:阿部 康行)は、学校法人高宮学園代々木ゼミナール(本部:東京都渋谷区、理事長:高宮行男)が従来、汎用機で稼動していた学内・進学相談用のオンライン情報検索システム「PASSシステム」のフロント・ユーザインターフェイスとして、リッチクライアント言語である「Curl」を採用したことを発表いたします。
Ⅰ.「Curl」採用のポイント:
既存システムのオンライン情報検索システムでは、固定化されたテキストのエミュレーション画面でしたが、大学名称や表現するデータの文字数が多くなったことから、画面修正が必要になってきました。
そこで、今回のフロント画面再構築に併せ、Webブラウザ上で検索する仕組みとして、リッチクライアントの「Curl」が採用されることになりました。
1. 自由で豊かなデータ表現力と操作性の向上
①Curlアプリケーションでは、ドラッグ&ドロップ機能や検索結果のソート、グラフの生成、帳票印刷等の機能を採り入れ、視認性や操作性が向上し、他のリッチクライアントと比べ高い評価となった。
②模擬試験の成績や偏差値分布など複雑なグラフ表現ができることと、印刷に耐えうる綺麗なグラフを出力することが可能である。
2. メンテナンスの容易性が高い
①「Curl」と汎用機の機能を自立分散させることができ、フロントのインターフェイスを単一言語で構築でき、システム開発の効率を上げられる。
②大学入試の多様化に対応するために、システムのメンテナンスが必須となる。「Curl」は言語を習得することも容易で、自社内でのメンテナンスも、小規模のものについては素早く対応できる。
3. 低コスト
「Curl」のサーバライセンス費用は、URL単位で価格付けされており、CPUライセンスの他製品に比べ安く導入できた。
Ⅱ.PASSシステムについて:
PASS(Personal Academic Search System)は、生徒の成績情報や志望動向グラフ、模試統計、模試総合成績リストなどの情報を管理するオンライン情報検索システムです。全国31箇所の校舎で、職員及び生徒に利用されています。
Ⅲ.システムの効果:
●画面描画や入力チェックの際、サーバーにアクセスすることなくクライアント側で処理が完結するため、サーバーとのアクセス回数を最小限にとどめることができ、サーバーやネットワーク回線の負荷を軽減できる。
●クライアント側で、ほとんどの処理を行うことにより必要なユーザーレスポンスの確保を図れた。
●利用ユーザが「旧システムと違和感なく、また操作説明も無く使えるように」 というコンセプトで構築した結果、特に利用ユーザからの問合せも受けずシステムの移行が完了した。
Ⅳ.Curl言語について:
●世界初のWWWの開発者等を含むMITの研究者が開発したクライアントサイドで動作するWeb言語である。
●1995年に米国国防総省国防高等研究事業局(DARPA)がマサチューセッツ工科大学(MIT)に補助金を出し、次世代のWeb言語の開発を開始した。
●既存のWeb技術を統合し、従来のWebでは表現できなかったリッチな表現力を高い生産性で実現可能とする。
<Curl,Incorporated(本社:Cambridge,MA,U.S.A.)について >
Curl言語の最初の研究・開発を行った米国Curl Corporationの研究・開発内容を継承し、 当該研究・開発を継続しています。
2004年5月設立。住商情報システム株式会社の100%子会社。
Ⅴ.学校法人高宮学園 代々木ゼミナールについて:
代々木ゼミナール(本部:東京都渋谷区、開校:1957年4月、理事長:高宮行男)は、全国31校舎で展開する大学受験予備校です。「親身の指導」「優秀な教授」「立派な設備」をモットーに、全国の受験生、保護者の方々から圧倒的な支持と信頼を獲得し、常に予備校をリードし続ける存在となっています。優秀な講師陣が多いことから、「講師の代ゼミ」とも呼ばれています。「サテラインゼミ」では、代々木校より通信衛星を通じて全国の代々木ゼミナール各校舎、高等学校、塾・予備校へ授業を配信しています。
Ⅵ.本件に関するお問い合わせ先:
【製品に関するお問合せ先】
住商情報システム株式会社
Curl事業部 担当:杉本
TEL: 03-5166-2386 E-mail:curl@scs.co.jp
【報道関係に関するお問合せ先】
住商情報システム株式会社
広報・IR部 担当:片山、渋谷
TEL: 03-5166-1150
*記載の社名・商品名は、各社の商標または登録商標です。
