Curlは米国防総省やマサチューセッツ工科大学 (MIT) などの共同プロジェクトから生まれた技術であり、RIAアプリケーションをあらゆるプラットフォームで実行するためのクロスプラットフォーム開発環境および実行環境です。
Curlアプリケーションを開発・動作させるために、4つのモノが提供されています。
モバイル用のハイブリットアプリケーションとして動作させる場合はCaedeのTranslatorを使用して「HTML5群」に変換してモバイル用アプリケーションを生成し、ハイブリッドアプリケーションとして動作します。ハイブリッドアプリケーションとはネイティブコンテナ(WebViewコンポーネントなどの)のなかで、コンテンツをHTML5で構成し、動作するアプリケーションのことをいいます。HTML5のウェブページやウェブアプリはそれだけでは iTunes App Store や Google Android Market に公開することは出来ませんが、ネイティブのコンテナを用いることでアプリとしてパッケージし、それを可能にしています。また、ネイティブのコンテナを使うことで、ブラウザ+HTMLからはアクセスすることができない、カメラ、マイク、コンタクトリスト、GPS、プッシュメッセージなどのデバイスのネイティブ機能が利用できるようになっています。
またRIAアプリケーションとして動作させる場合はCurl RTEをエンジン・コンパイラとして使用します。CurlRTEはCurl言語で記述されたファイルをPC用のRIAアプリケーションとしてWebブラウザで動作させるためのプラグイン・ソフトです。一般のプラグイン・ソフトと同様に、CurlのWebサイト からダウンロードして、クライアントPCにインストールします。Curl RTEをインストールすれば、後はパソコンがあればCurlは基本的に動作します。詳しくは「Caede入門(RIA編)」を参照してください。
RIA用およびモバイル用どちらにしてもCurl言語およびCDEを使用して開発していきますので、開発に関してそれほど大きな違いはありません。ただし、Caede SDKのフレームワークを使用するという前提があります。